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法律相談に関するQ&A
納棺師とエンバーミング
納棺師
映画「おくりびと」でも取り上げられた「納棺師」という仕事に関心が高まり、納棺師になりたいという人がここ最近で急増しているといわれます。しかし映画を観て初めて納棺師という仕事があること知った人が多いのではないでしょうか。あまりにも耳慣れない仕事だけに実際はどのようなことをしているのか知らない人の方が多いようです。
納棺師の仕事とは
納棺師とは亡くなった方の身体を清め、顔を綺麗な状態に整え、天国にたどり着くまでに困ることがないように、きちんと身支度を整え、お別れまでのわずかな時間、遺族とともに旅立ちの支度のお手伝いをするのが仕事です。人生の最後をきれいに飾ってくれるメイクさんと、衣装さんといったところでしょうか。
主な仕事の流れとしては①湯灌(ゆかん) 故人の全身を払い清め洗髪をする②消臭効果のある薬品を口の中に入れ、防臭処置をする。③死化粧をする 髪を整え、爪を切りそろえ、男性ならひげをそり、女性なら化粧をする。④頬がこけていれば綿を入れる(含み綿)⑤死装束を着せる⑥納棺、と湯灌からはじめ1時間30分ほどで終了するといいます。料金は首都圏で8万円から10万円が相場で、湯灌を行わない場合は、5万円くらいだそうです。同種の仕事として、「エンバーマー」という仕事があります。ご遺体を長く置いておいても支障がないように、高度な処置をご遺体に施すものです。
納棺師になるには
棺師になるための特別な国家資格はありません。棺師になるには、やはり葬儀関係の業務を取扱う業者へ就職をするのがもっとも近道のようです。葬儀社などに就職した後、一定期間の研修を受けて実務に入るという流れが多いようです。また葬儀の準備や進行などを取りまとめる葬祭ディレクターを養成する専門校もあり、そうしたところに通うと、就学中から葬儀業者のアルバイトを紹介してもらえることもあるようです。現在は映画「おくりびと」の影響で、納棺師の応募が2~3倍になっているそうです。意外にも20代の女性が多いそうです。
エンバーミング
「エンバーミング」とは「遺体衛生保全」のことで、遺体に「防腐」や「殺菌」や「修復」の処置を施すことにより、長期保存を可能にする方法です。
愛する親族の遺体は、見た目も綺麗であって欲しいですし、清潔であって欲しいものです。しかし遺体には、様々な細菌が発生して、回りの人が感染症にかかる危険があります。また、特に暑い季節には腐敗が早く進みますので、長期間の安置が難しくなりますし、長く病気を患ってお亡くなりになられたり、事故によって亡くなられたりした場合は、ご遺体が損傷している場合もあります。こういった問題を解決するサービスが「エンバーミング」です。
遺体を洗浄・消毒し、血液の代わりに防腐剤を注入します。そして、必要に合わせて顔などの復元処理と、化粧を行います。これらによって、ご遺体を「美しい容姿」に戻し、細菌のない「安全」なものにし、腐敗に対しても「長期保存」が可能になります。
「エンバーミング」は土葬が基本の欧米で遺体からの感染症が蔓延することを防止する目的で発展したもので、アメリカやカナダでは故人の90~95%が「エンバーミング」を行います。最近日本でも関心を持つ人が増え、「エンバーミング」のサービスを行う葬儀社も現れましたが、国内では、「エンバーマー」のライセンスを持っている日本人はまだ少なく、アメリカ人などが業務に携わっていることが多いのが現状です。エンバーマーになるには、日本遺体衛生保全協会(IFSA)が認定する養成校で知識を習得後、協会の認定試験に合格しなければなりません。医学的な知識を必要とし、試験内容も年々レベルが上がっているということなので、容易にとれる資格ではなさそうです。
「エンバーミング」 の料金は、ケースにもよりますが、十数万円程度から受けることができます。
| メリット |
腐敗などによって起こる黄疸、水泡、異臭や腹水を防止できる。 各種の感染症にかかって亡くなった場合、ご遺族などへの感染を防ぐ効果がある。 事故によって遺体が損傷している方の場合、遺体を修復してもとの美しい表情を取り戻すことができる。 10日ほどの保存が可能なため、遠方からのご親族の帰宅を待って葬儀が行える。 死後硬直がないため、抵抗なくご遺体に接することができる。 火葬の順番待ちが必要な時も、保冷室に入れることなく側に付き添うことができる。 解剖されたご遺体の場合、体液の漏れ、腐敗を防止できます。 |
| デメリット | 故人を知らない者がエンバーミングを行うため、生前の写真などを見ながら行ったといえども、故人の面影がなくなったように感じる遺族もいるといいます。 |
